2012年12月19日

やる気スイッチは、腹側淡蒼球にあった。

“やる気スイッチ”は大脳の一部位にあった

 行動や運動における“やる気”は、予測される報酬の量に影響されるという。その予測に、大脳基底核の「腹側淡蒼球」という部位の神経細胞が関わっていることが、自然科学研究機構・生理学研究所の橘吉寿助教と米国NIH(国立衛生研究所)の彦坂興秀博士らのサルを使った研究で分かった。

 哺乳類の大脳基底核は運動調節や認知機能、感情、学習、動機づけといった、さまざまな機能に関わっているといわれる。研究チームは、情動と運動を結びつける神経回路を持つとされる腹側淡蒼球に注目した。研究論文が、米国神経科学誌「NEURON」に掲載された。

 アカゲザルに、特定の合図のあと、モニター画面の図形が動く方向に目を動かすように覚えさせ、うまくできたらジュース(報酬)をもらえるようにトレーニングした。そのときの腹側淡蒼球の神経活動を記録し分析したところ、腹側淡蒼球における神経細胞の多くが、合図を受けてジュースをもらえるまで、神経活動が持続することを発見した。

 図形の位置によって、もらえるジュースの量を変えると、ジュースの量が多いほど、目を動かすスピード(運動)は速く、腹側淡蒼球の神経活動も大きくなった。薬物によって一時的に腹側淡蒼球の働きを抑えてやると、目のスピードはジュースの量に影響を受けなくなったという。

 これらの結果から、腹側淡蒼球が、“報酬”を予測し“やる気”を制御する脳部位の一つであることが分かった。教育やリハビリテーションなどでは、“やる気”が学習意欲やその習熟度を高めるといわれる。橘助教は「今回の研究により、“報酬”に基づく学習プロセスの理解が進むことが期待される」と話している。



 ナルホド…。何か報酬を決めてそれを目指して勉強するというのは、あまりやりたくない勉強を行う上での常套手段ですが、それを脳の領域から解明した形。

 だからといって親がゲームを買い与えるから勉強しろとかいうと、失敗例が非常に多いのでまだまだ難しいところではありますねぇ。子供のうちは、楽しく勉強できるようにするべきで、大人というか高校生とか大学生ぐらいになったときに、「自分で」報酬系を活性化させる工夫があると、うまく成長できるのかもしれません。

腹側淡蒼球関連:
医学処:ヒトが高収入を求めるのは、本能によるもの。
医学処:ハンチントン病の進行に関与する因子を発見する。


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posted by さじ at 05:25 | Comment(0) | 脳神
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