がんの治療などをうたって、「幹細胞」と呼ばれる特殊な細胞を患者に投与するケースが民間の医療機関を中心に増えていることから、厚生労働省は、効果や安全性が不明なこうした治療法を法律で規制することになりました。
骨髄などに含まれる「幹細胞」は、体のいろいろな細胞の基になることから、がんや糖尿病などの治療や美容をうたって、健康保険が適用されない自由診療で患者に投与するケースが民間の医療機関を中心に増えています。
大学病院などが効果や安全性を調べる臨床研究として実施する場合は、専門的な審査を受けることが国の指針で定められていますが、医師がそれぞれの患者の治療に必要と判断して投与する場合は規制がありません。
厚生労働省は、病気やけがで失った体の機能を幹細胞を使って補う再生医療の実用化を着実に進めるには、安全性を十分確保する必要があるとして、こうした幹細胞の投与を法律で規制することを決めました。
今後、医師などで作る専門の委員会で、がん患者に免疫の細胞を移植する治療法なども対象に含めるかどうか検討することにしています。そして、細胞の培養設備に一定の基準を設けたり、実施に際して国への申請を求めたりする法案を、来年の国会に提出することにしています。
まーねぇ。実際使いたい気はやまやまなんでしょうけれど、それで癌化したりとか弊害が起こったら、厚生労働省の責任にもなりますからね、歯止めをかけたいところというのは分かります。
だが、それでもあきらめずに頑張っていただきたい。他国に負けないように。