診療報酬の不正請求で、茨城県阿見町の東京医科大茨城医療センターが、12月から保険医療機関の指定取り消しとなる問題で、同センターが新医師臨床研修制度に基づく、来年度の初期臨床研修医(募集定員10人)の受け入れを辞退していたことがわかった。
県内では人口あたりの医師の割合が全国的にも低く、同センターは「多くの研修医を受け入れ、医師不足解消に貢献したいと考えていたが、非常に残念」としている。
同センターによると、保険医療機関の指定取り消し処分後の病院の状況が、現時点では見通せず、初期臨床研修に必要な症例数が維持できなくなる恐れがある。このため、万全の体制で研修ができなくなる可能性があると判断し、研修医の受け入れを辞退したという。
厚生労働省の2010年調査によると、県内の医師数は人口10万人あたり、166・8人で、都道府県別では埼玉県(148・6人)に次いで全国で2番目に低く、多くの研修医受け入れが望まれている。
同センターは研修制度が始まった04年度以降、研修医計38人を採用しており、県内の医師数確保に貢献してきた。2年間の研修修了者のうち、県内にとどまった医師も計14人いた。
同センターには現在、6人の初期臨床研修医(1年目1人、2年目5人)が在籍しているが、12月1日以降の受け入れを辞退するため、いずれも別の医療機関に移る。希望に合った研修を継続できるように移籍先を調整しているという。
東京医大なのに東京でなく、茨城にある医療センターなので茨城県の研修医が皆いなくなる…と。
聡明な医学生なら、東京よりむしろ埼玉や茨城のほうが研修医として密に深く学べるというのは当然知っているかと思いますが、そういう貴重な先見の明を持った医学生の行く手を妨げるようになるとは。東京医大茨城医療センターの不正受給が大本ですからね、猛省していただきたい。