2012年12月02日

脳深部の細胞活動を可視化して観察できる極微細内視鏡を開発する。

東北大など、脳深部の細胞活動を可視化できる極微細内視鏡を開発
 
 東北大学は11月30日、脳機能イメージングが可能な極微細内視鏡を開発したことを発表した。同内視鏡は、保護金属管を含めて直径450μmながら、1万画素を実現しており、単一細胞の発する微弱な光を観察することができるため細胞レベルで神経活動のイメージングが可能であり、脳機能イメージングだけでなく、がん細胞の可視化など臨床への応用も期待できるという。

 近年、神経科学研究のための様々な光学的機能分子プローブが開発され、in vivo(生体内)で使える新たな光学計測技術の開発が期待されていた。今回開発された微細内視鏡は東洋ガラスが開発した直径350μmの屈折率分布型マイクロレンズ「SILICAGRIN」と、フジクラ製のフレキシブルな直径350μm、1万画素のイメージファイバで構成されており、これらを融着させることで、光の透過率が高く、高解像度かつ保護用の金属管を含めても外径450μmを実現。

 使い方としては、既存の光学顕微鏡と結合させる形となるが、その結合の効率を最大限に追及した結果、30fpsの速度で、細胞の発する微弱な蛍光変化を捉えることが可能であり、細胞レベルでの機能イメージングに使用することができるという。

 また、従来の開発されていた内視鏡では、顕微鏡の接合あるいは光学系の構築に専門知識・技術が必要なものがほとんどであったが、今回の極微細内視鏡では専門的な知識・技術をほとんど必要とせずに扱うことが可能だという。

 なお、研究グループでは、近年、がん細胞特異的に蛍光色素を取り込ませる技術が進んできており、同極微細内視鏡を用いることで、単一細胞レベルでがん細胞を可視化することが可能であると考えられ、臨床応用も期待されるとするほか、工業的には非破壊検査などにも役立てることが可能であるため、その応用範囲は極めて広いものと考えらえるとコメントしている



 何でもありなぐらい凄いですな。脳という未知の領域がこんなに分かるようになってしまうっていうのも不思議なことではありますが。観てないんで全然イメージがつかないぐらい、ミクロなレベルの話なんでしょう。
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posted by さじ at 06:00 | Comment(0) | 脳神
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