2012年12月01日

新薬開発・再生医療向けの極小ミニブタを開発する。

実験用ミニ豚開発 新薬開発、再生医療研究に

 県畜産技術研究所中小家畜研究センター(菊川市)はこのほど、医療用実験に適した極小サイズのミニ豚を開発した。30日に都内でセミナーを開き、新薬開発や再生医療研究用の実験動物として、全国の大学や研究機関、医療関係者に売り込む。

 同センターによると、豚の臓器の大きさや生理的な特徴は人間と似ているという。センターは、医療用ミニ豚を生産販売する富士マイクラ(富士宮市、金子直樹社長)のミニ豚を素材として活用した。同じ遺伝子を持つ生物を作り出す「体細胞クローン技術」を利用し、大人になっても体格が小さく、医療実験向きの均質な豚を誕生させた。

 このミニ豚の体重は10キロ。実験に取り扱いやすいサイズにした。毛は白色で皮膚の変色が観察しやすく、免疫反応に深く関わるSLA型(豚白血球抗原型)を統一した。

 衛生管理を徹底した環境で育てるため、豚は病原菌も持たない。センターの松下幸広研究統括監によると「新薬の薬効性や安全性の試験、ワクチン開発で免疫反応が一定になり、安定した実験結果の分析に適している」のが特徴だ。紫外線ランプを照射すると緑色に反応する「GFP遺伝子」を導入したミニ豚も同時開発し、再生医療研究での利用を見込む。

 実験動物は犬や猿などが一般的だったが、「動物愛護の観点から、近年は実験目的で開発したミニ豚への需要が高まっている」(金子社長)という。センターは、世界の医療、研究機関などへの普及も視野に入れ、PRを強化する。



 こういう動物らがあってこそ、今の医療があるといっても過言ではありません。動物慰霊祭などはどの研究施設でもやっていることですが、我々はその犠牲と恩恵を忘れちゃいけないのですねぇ。
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posted by さじ at 20:00 | Comment(0) | 再生
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