東京都内の中学・高校の女子生徒が、1日3回の食事で、必要なエネルギー量の7〜8割程度しかとっていないという調査結果がまとまった。
調査は、昭和女子大大学院教授、渡辺満利子さん(公衆栄養学)らが2005年10月、東京都内の中学1年の女子生徒262人、高校1年の女子生徒145人と、その母親を対象に実施した。2日間の食事内容を記録してもらったところ、1日に摂取している平均エネルギー量は中学生で1685キロ・カロリー、高校生で1670キロ・カロリーだった。
厚生労働省の検討会がまとめた食事摂取基準(2005年版)によると、12〜14歳女子は1日あたり2050〜2300キロ・カロリー、15〜17歳女子は同1900〜2200キロ・カロリーが健康を維持するための目安だ。この結果、1日3回の食事で、必要なエネルギー量の7〜8割にとどまっていることが分かった。
食事内容を分析すると、エネルギーが足りない一方、脂質はとり過ぎの傾向があった。不足エネルギーは、ご飯やイモ、豆類などの穀類で補うと、バランスの良い食事になるという。
「女子生徒は一般にスリム志向が強く、標準的な体形でも、自分は太り気味と考え、食べることを控えているのでは。1日3回の食事で、平均して1食あたり約200キロ・カロリーを追加するのが望ましい。ご飯を軽く盛ったら何キロ・カロリー、たっぷり盛ったら何キロ・カロリーになるのかといった知識を身につけてほしい」と渡辺さんは話している。
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知識のないダイエットは成功しません。炭水化物を取らず脂質を取るのが現代人の食生活なのでしょうが、それでは栄養バランスが崩れます。すなわちスタイルもよくならんということです。
特に10代というのはホルモンのバランスが、ただでさえ難しい年頃です。そんなときに栄養が偏っていては、成長するところも成長しません。せめてホルモンが落ち着くまでは、1日3食、しっかりとした和食を食べてもらいたいものです。
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