2006年12月23日

悪性リンパ腫に使う抗がん剤「リツキサン」の副作用で8人死亡

抗がん剤副作用、肝炎で8人死亡

 悪性リンパ腫の治療に使う抗がん剤「リツキシマブ」(商品名リツキサン)の副作用とみられるB型肝炎の悪化で、2年間に8人の患者が死亡していたことがわかり、厚生労働省は21日、製造・販売会社に対し、薬の添付文書を改訂し、医薬関係者に注意を促すよう指示した。

 この薬剤は、B細胞性リンパ腫のがん細胞だけを狙い撃ちする。報告によると、2004年11月から今月11日までの間にB型肝炎の悪化が18人で起こり、そのうち、40〜60歳代の男女計8人が劇症肝炎などで死亡した。推定使用患者数は年間約1万6000人。

 またこの約3年間に、免疫抑制剤「タクロリムス」(商品名プログラフ)を使い間質性肺炎が悪化した60、70歳代の男性2人と、肺がん治療薬「ゲフィチニブ」(商品名イレッサ)で肝障害を起こした50歳代の女性1人の死亡が報告されたため、厚労省は医薬関係者に安全性情報を出して注意を促した。

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 リツキサンもタクロリムスもゲフィチニブも、現在注目を集めている画期的な抗がん剤です。その特徴は「分子標的薬」というもの。今までの抗がん剤は、薬ができてから、どの癌に効くのかなぁとやっていましたが、分子標的薬は、まずターゲットを分析し、うまいことフィットするように薬を作るのです。つまり劇的な効果が期待できます。

 ですがこの記事にもありますように、どうも副作用が強いようです。肺癌治療薬「イレッサ」も一躍注目を集めましたが、今年のニュースは副作用関連が主でした。

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posted by さじ at 00:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環
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