2006年12月20日

魚肉ソーセージを使った健康食品がブームの兆しをみせる

魚肉ソーセージ、健康食品に“脱皮” 医師が治療効果実証

 成熟市場の魚肉ソーセージ業界が「健康」を合い言葉に勢いづいている。中性脂肪を減らすマルハの「DHA(ドコサヘキサエン酸)入りリサーラ」に加え、9月には日本水産が「コラーゲン入りソーセージ」を発売。来年3月には丸大食品がサプリメント成分配合の「アルファーメイト」を投入する。健康効果を高く評価する専門家の研究も追い風に、長年の“代替商品”から健康食品として魚肉ソーセージが見直されつつある

 東京医科歯科大臨床助教授の大和田潔さんは、高脂血症患者に毎日、リサーラ1本を1カ月食べてもらい、採血検査のデータを解析。高脂血症の製剤と同様の治療効果があることを初めて実証し、12月2日の日本予防医学会で発表した。大和田医師は「魚肉タンパク質との同時摂取でDHAの吸収が促進され、おなかにたまるので間食も軽減します。保存性にも優れ、製剤に比べて経済的なので継続しやすい」とリサーラならではの特徴にも注目している。

 昨年9月の発売以来、好調な売り上げを続けるリサーラは魚肉ソーセージ初の特定保健用食品(トクホ)。DHAを高配合し中性脂肪を減らす効果が、夫のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を危ぶむ主婦層に受け入れられた。

 リサーラ対抗商品も登場してきた。日本水産の「コラーゲン入りソーセージ」は女性を意識して開発した。肌をしっとりさせ新陳代謝促進効果が注目されているコラーゲンとビタミンB12やビタミンEを配合、塩分も30%カット(同社製品比)し、健康配慮を強調して人気商品となっている。

 来春発売される「アルファーメイト」は丸大がサプリメント(栄養補助食品)で人気の成分を配合し、先行2社を追う戦略商品。アスタキサンチン、GABA、コラーゲン、食物繊維の4種をそろえ、健康を意識する30〜40代の女性を新たな購買層に取り込みたい考えだ。

 魚肉ハム・ソーセージ(チーズかまぼこ含む)の生産量は72年のピークに比べ約3分の1に縮小したが、市場規模は2005年度440億円(富士経済調査)と10年ほど横ばい状態。マルハの昨年の調査(20〜60代既婚男女500人対象)では「魚料理を食べる機会を増やしたい」が65%もあるなど魚肉志向も下支えしている。

 各社が付加価値製品開発にしのぎを削る背景には、材料となる水産資源の減少や材料高騰によるコスト増が事業を圧迫、旧来型の特売主体の量的ビジネスから質的ビジネスへの転換を迫られている事情もある。魚肉ソーセージは長年、畜肉ソーセージより安い代替商品として扱われてきたが、最近の健康志向に加え、健康促進成分を配合した高付加価値製品が相次ぎ登場。古くて新しい健康食品として存在価値を高めそうだ。

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 中性脂肪を減らす魚肉ソーセージやコラーゲン入り魚肉ソーセージか…。これは大ヒットの予感。数十年単位でブームが続いてもおかしくない一品です。魚肉ソーセージってなんかこう、今までは地味なイメージがありましたが、一品増やすには最適ですからね。ご家庭に、どうですか。

【用語解説】特定保健用食品

 厚生労働省が「体脂肪がつきにくい」など健康効果の表示を許可した食品。生活習慣病の1次予防を目的とし、人が対象の試験で成分の機能性や食品の安全性が科学的に証明される必要がある。特保(トクホ)と略される。「黒烏龍茶」(サントリー)、「健康エコナ」(花王)などが有名。11月22日時点で617商品。一方、「栄養機能食品」は特保と同じ「保健機能食品」のひとつ。国が定めた栄養成分の規格基準に適合すれば個別には厚生労働省の許可を受ける必要はない。

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posted by さじ at 22:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環
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