高齢者が字を書いたり歩いたりする際に手足が震える原因となる遺伝子の一つを、東京医科歯科大学の研究グループがマウスの実験で特定した。この遺伝子がないマウスでは、神経細胞間で情報を迅速に伝達するのに不可欠な物質が作られなかった。人間の震えの治療にも応用が期待できるという。研究成果は21日付の米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスの電子版に掲載された。
同大学院の鈴木喜晴講師によると、体を動かす際の手足の震えは、日本人では65歳以上の5人に1人が発症している。日常生活に大きな支障があるが、根本的な治療法はないという
微妙なところですよねぇ。こういう神経系は、絶妙なバランスで成り立っているので、むしろ震えないほうが凄いというか。
本態性振戦などもこういう機序でうまれるものかもしれませんし、今後の治療に期待。