2006年12月16日

九州大学で、ベーチェット病患者へのサリドマイド使用を承認する。

サリドマイド使用、ベーチェット病で承認…九大倫理委

 深刻な薬害を引き起こし、約40年前に販売が停止された「サリドマイド」について、九州大医学研究院等倫理委員会は14日、全身に潰瘍ができる難病「ベーチェット病」を発症した九州在住の男性患者への使用を承認した。

 倫理委によると、患者は10歳代前半で、腸に潰瘍ができ腹痛や下血などの症状が出る腸管型のベーチェット病。一般の免疫抑制剤では効果が得られず、昨年4月から信州大病院でサリドマイドの服用を始め、症状が改善した。このため、居住地に近い九州大病院で引き続き同じ治療を行い、安全性と有効性を検討する。

 サリドマイドはかつて催眠鎮静剤として販売され、胎児の手足に重い障害が出るケースが相次いだ。近年、がん治療薬として一部で使用されているが、薬害被害者からは慎重な使用を求める声が上がっている。倫理委は「薬害につながる危険は否定できず、別の患者に使用する場合は倫理委で改めて審議する」としている。

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 薬害被害者と、被害があったというイメージでサリドマイドは避けられがちですが、正しく使えば非常に良い薬です。これからもおそらく、徹底した管理体制のもと、用いられることと思います。ベーチェット病や多発性骨髄腫の人からすれば、サリドマイドはまさしく「神の薬」なのです。

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posted by さじ at 14:45 | Comment(1) | TrackBack(0) | 薬理
この記事へのコメント
歴史は複雑にして今日多彩に承認されて来ましたトルコのベーチェット博士が発見した病です薬害はつわりや吐き気による不眠症に使用された問題点で免疫抑制剤すら効かなく成るこの病の怖さに医師として黙って見過ごす訳には行かない!
Posted by みか at 2010年04月21日 23:31
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