食道がんになった男性の約3割にアルコール依存症の疑いがあることが、京都大や国立病院機構久里浜医療センターなどのグループの研究でわかった。19日、札幌市で始まった日本癌学会で発表した。飲酒が食道がんになりやすくするとの報告はあるが、食道がん患者にアルコール依存が多いことを示したのは初めてという。
2005〜10年、全国16施設で早期の食道がんがわかり、内視鏡でがんを切除した279人の男性について、飲酒する頻度や飲み始めてやめられなかった頻度などを聞く世界保健機関のテストを実施した。
その結果、29%はアルコール依存症の疑いがあるとの結果が出た。16%は依存症ではないが健康を害する危険な飲酒に分類された。
アルコールのリスクがかなり大きいということは分かっていましたが、依存症が隠されていることも多いとなると、予防としてそちらに関するケアも必要か。実際、アルコール呑み続けてしまう人って、肝臓だけでなく、その影響で食道のあたりも弱りきっていますもんねぇ…。
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