チェスの世界運営団体であるFIDE(世界チェス連盟)は、今週から始まるアジア大会にドーピングテストを導入するが、チェス界の関係者は、薬によってどうチェスが強くなるのか見当もつかない、と首をかしげている。
大会責任者のユーセフ・アフマド・アリ氏は「どの薬を使うと対戦によい影響が出るのわかりません。でも、対戦後、競技者がドーピングテストを受けなければならないのは事実です」と語った。
ドーピングテストは、将来チェスを五輪競技にしたいと望んでいるFIDEが国際基準をまとめようとする動きの1つだ。
チェスのアジア競技大会が開かれるのは初めてのことで、60人ほどの選手がメダルをめざして競い合う。選手の中には、元世界チャンピオンのルスタム・カシムジャノフ(ウズベキスタン)、カタールに国籍を変えた元中国の女子選手諸宸も含まれている。
アジア大会は今月1日から15日まで。
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普通スポーツに用いられるドーピングは筋肉増強系ですが、用いられるとしたらスマートドラッグと呼ばれる代物ではないでしょうか。スマートドラッグとは精神的な認知機能を向上させると言われています。具体的には、パーキンソン病やアルツハイマー病などの精神疾患に対する薬を健常者に用いることで記憶や学習、注意力、集中力、問題解決力を改善しようとするわけです。まあ医学的には何の証明もされていないんですけどね。
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