2006年12月01日

不妊のリスクを下げるには、鉄分をとらなければならない

動物性より植物性 鉄分摂取で不妊リスクが減少

 鉄分を多く摂取している女性は、そうでない女性と比べて、排卵障害による不妊のリスクが著しく減ることが、米国の研究で明らかになった。研究によると、現在世界で最も問題になっている栄養不足は、鉄分不足だという。出産適齢期の女性は、月経、妊娠、授乳時に、体内の鉄分を消費するため、鉄分不足に陥りやすくなる。

 研究では、閉経前の既婚女性約1万8,500人を対象にした8年間の追跡調査を行い、食事内容と不妊の関連を調べた。特に、鉄分摂取に注目し、鉄分サプリメントの摂取、食事とサプリメント両方からの摂取、“ヘム”鉄(動物性鉄分)と非ヘム鉄(植物性鉄分やサプリメント)などでの違いをみた。

 その結果、非ヘム鉄を摂取していた女性は、鉄分摂取が少ないかヘム鉄を摂取していた女性と比べて、排卵性の不妊リスクが著しく減ることがわかった。41mg(1日)以上の鉄分サプリメントを摂取していた女性は、不妊リスクが62%減少し、対象者の中では一番リスクが少なかったという。また、サプリメント以外の植物性鉄分を摂取していた女性も、鉄分摂取の少ない女性と比べると、不妊リスク減少が顕著だった。

 研究者は「妊娠を希望している女性は、食事に非動物性の鉄分を増やすことや総合ビタミン剤の摂取を考えるべきだ」としているが、別の専門家は、研究結果が生物学的に根拠のあるものだとしながらも「妊娠のために適量な鉄分を示すには、さらに規模の大きな研究が必要。排卵、受精、妊娠には基本となる一定の栄養摂取が求められるが、その具体的なバランスについて数値で示すことは誰にもできないだろう」と述べている。

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 女性は毎月血を失いますからね。鉄分が不足がちになるのは仕方のないことなのですが、それでも毎日の生活の中で摂ることでカバーできるはずです。ほうれん草やレバーなど、鉄分の源となる食材を食べるように心がけましょう。

 この実験では、動物性の鉄分より植物性の成分をとったほうが良いとのことです。非ヘム鉄を含む食品はほうれん草のほか、貝類、ひじき、ごまなどです。こちらのサイトで確認して、できるだけ毎日摂取するようにして下さい。

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posted by さじ at 00:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖
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