医療事故が起きた時、医師らが患者や家族にどう対応するかをまとめた米国のマニュアルを日本の医師や患者支援団体メンバーらが25日までに翻訳、ホームページで公開した。事実をすぐに患者側に伝え、ミスは謝罪するという“当たり前の対応”だが、訴訟を恐れてできないことが多い。マニュアルは「逆に訴訟を減らせる」と紹介しており、日本でも参考になりそうだ。
マニュアルはハーバード大学関連16病院が使っているもので、同大公衆衛生大学院のルシアン・リープ教授が中心となり、医師や弁護士、患者らの声を加えて今年3月、正式に発刊された。埴岡健一東京大学特任助教授の呼びかけで、大学病院などの医師や医療安全管理者、患者支援団体のメンバーらが翻訳に協力した。
マニュアルは「これまで、損害賠償への恐れと悪い知らせを伝達する難しさ、因果関係と責任の混同があった」と指摘。医療事故が起きた時は「通常は24時間以内に患者に伝えなければならない。早く知らせることが信頼を維持するために最も重要」とした。
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確かにミスがあっても正直に伝えるほうが訴訟のリスクは減るでしょうね(というより患者との信頼関係を築けなかった時点で医者としては終わってるわけですが)
難しいところですが、医者を医療ミス隠蔽に追い込むのは、マスコミの過剰な報道で医者バッシングが加速していることや、実際にアメリカのように訴訟数が増えていることなどが考えられると思います。要するに、医者は怖いんです、国民が。
正直今の日本って、医療ミスしたら医者として終わりみたいな風潮がありませんか?それで果たして医者は育つのでしょうか。隠さないでいられるような、そういうシステム作りも必要だと思います。
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