横浜市瀬谷区の堀病院が助産師資格のない看護師らに助産行為をさせていたとして捜索を受けた事件で、神奈川県警生活経済課は27日にも、堀健一院長(78)ら幹部と看護師、准看護師の約10人を保健師助産師看護師法違反の疑いで横浜地検に書類送検する。
県警は押収した3年分のカルテなどを分析、ほぼすべてにあたる約9000件で無資格の助産行為が行われていたとしている。
堀院長は「約40年前の開業当初から無資格助産をしていた」と供述。県警は、病院ぐるみの違法行為だったとして、捜索容疑になった2003年の出産のほか十数件についても合わせて書類送検する。
調べによると、看護師と准看護師は03年12月29日、入院中の名古屋市の女性(当時37歳)に、助産師資格がないのに約2時間にわたり、産道に手を入れ胎児の下がり具合を判断する内診などの助産行為をした疑い。堀院長は看護師らに内診をさせる病院の運営方針を決めた疑い。女性は長女を出産したが、多量に出血し、約2か月後に死亡した。
ほかに書類送検する十数件は、厚生労働省が看護師の内診を違法とする2度目の通知を出した04年9月以降のお産で、特に違法性が高いと判断した。
堀病院は捜索後、横浜市から4回の立ち入り検査を受けた。1回目の検査では、常勤助産師は5人、非常勤1人。今月22日、4回目の検査で非常勤が4人増えていたが、分娩件数に比べ十分と言えず、市は「勤務状態に余裕を持たせるべきだ」と助産師の確保に努めるよう指導している。
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でも助産師不足なのにそんなこといわれても。医療従事者側の不手際ではなく、不足しているのに増やせという政策をとっている厚生労働省の責任ですよね、はっきりいって。
全国で産婦人科医や小児科医が不足しているのは事実ですが、それらを増やす対策をせずに「産婦人科の病院には○名以上勤務しなければならない」と定めるようなものです。助産師が不足していなければ、無理に看護師にやらせることもなくなるでしょう。
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