2006年11月20日

チェチェンの新生児の3割は四肢の不調や精神障害を持っている

チェチェンの惨状、新生児の3割に障害…来日医師訴え

 ロシア・チェチェン紛争下で献身的な医療活動を続けたチェチェン人医師ハッサン・バイエフ氏(43)が、紛争下の子供たちの悲惨な現状を伝えるため初来日し、各地で講演活動を始めた。

 外科医のバイエフ氏は、1994年に始まった紛争で、薬品や抗生物質が極度に不足する中、ロシア軍、チェチェン独立派双方に分け隔てなく治療した。

 2000年には、地雷原に踏み込んだチェチェン武装勢力約300人の治療に当たり、3昼夜で74件の手術を行った。この際、足を吹き飛ばされた独立派の指導者、バサエフ野戦司令官(06年7月死亡)を救ったことで、ロシア政府に逮捕状を出され、同年、米国への亡命を余儀なくされた。体験をつづった著書「誓い チェチェンの戦火を生きたひとりの医師の物語」(アスペクト刊)は各国語に翻訳され、感動をよんだ。

 バイエフ氏は16日の都内での記者会見では、今年極秘にチェチェンを訪れた際に共和国保健省担当者から聞いた話として、「新生児の3分の1に障害が起きている」という衝撃的な実態を語った。絶え間ない爆音や振動が胎児に影響するためで、四肢の不調や精神障害を持って生まれるケースが後を絶たないという。

 講演会は長崎(21日)、広島(23日)、京都(25日)、弘前(26日)、東京(28日)など。日程は「ハッサン・バイエフをよぶ会」のホームページで公開されている。

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 そこまで酷いのか、チェチェンの現状は。兵器類による毒物関連や栄養失調などのケースが多いのかと思いきや、爆音や振動。激戦区が広大でなければ起こりえないことですね。やはり精神障害も起こるのか。

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posted by さじ at 15:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児
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