台所の換気扇の下やベランダに出てたばこを吸っても、家庭内での受動喫煙は防げないとの調査結果を、東大大学院医学系研究科(国際地域保健学)の中田ゆりさんがまとめ、日本公衆衛生学会で発表した。
一般的なマンションで、喫煙者がいない家庭といる家庭での空気中の粉じん濃度を測定した。
喫煙者がいない家庭では、1立方メートル当たり0・03ミリ・グラム以下。一方、台所の換気扇の下でたばこを吸った場合、換気扇では排気しきれないたばこの煙が、仕切りのない隣接のリビングに流れ込み、同0・1ミリ・グラムを超える粉じんが測定された。
ベランダで喫煙した場合は、窓を開けた状態では風向きによって煙がリビングに逆流したほか、約1・5メートル離れた隣家のベランダでも同0・08ミリ・グラムの粉じん濃度が測定された。
中田さんは、「子どもや家族を受動喫煙から守るためには、ベランダを含め禁煙にすべきだ」と話している。
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ベランダで吸う時は窓を閉め切らないと。寒い中ご苦労様です。吸わない子供や同居人に罪はないので、受動喫煙防止だけは徹底して下さい。死ぬなら自分ひとりだけでどうぞ、というスタンスで煙草は吸われるべきなのです。
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