盲導犬、介助犬など身体障害者補助犬を使う人が、職場などで補助犬の同伴を拒否される例が相次いでいることが、障害者団体の調査でわかった。
会社に介助犬を連れて行こうとしたところ「公私混同」と言われたり、ペット可のマンションなのに盲導犬の入居を断られたりするなど、無理解なケースが目立っており、団体側は14日、住居や職場での補助犬受け入れを義務化する法改正を求め、約10万人分の署名を衆参両院議長あてに提出した。
2002年10月施行の身体障害者補助犬法で、公共施設や交通機関、レストランなど不特定多数が使用する施設での補助犬受け入れが義務付けられた。民間の住宅や職場、学校などに対しても、受け入れに努力することが求められている。
しかし「身体障害者補助犬法改正対策使用者団体連絡協議会」が今年5〜7月、補助犬使用者のほぼ全員を対象にアンケート調査を行った結果、マンションや賃貸住宅に住む人の9%が、「入居しようとした際に何らかのトラブルがあった」と回答。ペット飼育は許しているのに、視覚障害者と盲導犬の「2人暮らし」を認めないマンションや、近所の15世帯から同意書を取るよう要求する公営住宅もあった。職場や学校に補助犬を同伴する人も、8%がトラブルの経験を持ち、上司から「公私混同するな」と見当違いの批判をされたり、「不潔だ」と言われたりしたケースがあった。
同協議会会長の竹前栄治・東京経済大名誉教授(76)は、「法改正が必要なことを理解してほしい」と話している。
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まだまだ無理解さが目立つようです。常識的に考えれば受け入れなんて当たり前だと思うんですけどね。拒否してる人にとってみれば「自己中心的なやつだ」と思われるんでしょうけれども、実際はその人こそが自己中心的な考えをしているわけで。まぁ大人になってしまったら性格ってそうそう変わるものではありませんから、障害者を社会がサポートしていくという方法が最良だと思います。即ち、常識人による理解と協力が不可欠、ということです。
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