2006年11月17日

シミュレーションに役立つ、世界初の人工胃腸が完成。

英科学者、世界初の「人工胃腸」を完成=体内での消化工程を再現

 AP通信によると、英国の科学者がこのほど、人間の胃腸と同じプロセスで食物を消化できる、人工消化器を開発した。開発したノーリッチ食物研究所のマーティン・ウィッカム博士によると、胃の働きを人工的に再現したものは世界初だそうで、実際の胃腸の働きを理解するのに役立つものとして開発された。

 この機械は、胃腸で分泌される酸や消化酵素に耐えられる特殊なプラスチックや金属でできており、デスクトップパソコンより少し大きい程度のサイで、人間の胃の約半分の24オンス(約0.7キロ)ほどの食物を消化することができる。2層構造になっており、胃に当たる部分で食物、酸、酵素を混ぜあわせたあと、腸に相当するチューブに送る。ここではコンピューター制御で、一定の場所にとどまる時間、ホルモンの影響、大人か子どもかなど、さまざまな状況を想定したデータを設定でき、条件に応じたデータを収集できる。

 これまでの研究では、ジャムの瓶ほどの大きさで多くの消化装置が再現されてきたが、今回のモデルには食物を砕き、消化経路へと押し出す胃の収縮などの生理的要素も加味されており、食物構造と消化の関連性を考慮したものと評価されている。

 移植などに使うための人工臓器の開発を目指したものではなく、人体内での食物の消化・吸収の過程を再現して、食品の開発や人体への影響を調べるもので、血液への糖吸収の様子を調べて糖尿病の治療に役立てたり、胃袋は満たしながら低カロリーというダイエット食品の開発などに期待がかかる。すでに「小腸内でのビスケットの栄養吸収を調べたい」「子どもが遊んでいて飲み込んでしまう土の中の汚染物質の影響を調べたい」などの引き合いが来ているという。この装置は英政府の資金援助を受けており、開発コストは180万ドル(約2.1億円)を要した。

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 実際に移植できるようなものではないようですが、シミュレーションには向いているようです。日本でも、食物を酸に入れて「ウンコができる仕組み」を公開している技術館があったと思います。あれの高度版ですね。

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posted by さじ at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化
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