糖尿病や動脈硬化を防ぐ働きのあるたんぱく質「アディポネクチン」が、子宮内膜症や子宮体がんを予防している可能性のあることが、東京大の研究で分かった。9日に大阪市で開かれた日本生殖医学会で発表した。
研究チームは、77人分の健康な状態の子宮内膜を調べた。その結果、アディポネクチンが働くのに必要な受容体2種が、子宮内膜に存在していることを突き止めた。受容体は常に存在し、特に受精卵が着床する時期に増えることが分かった。また、子宮内膜の細胞にアディポネクチンを加えると、炎症の原因となる物質の産生が抑えられ、24時間後には半減した。
子宮内膜症の患者は、そうでない人に比べて血中のアディポネクチン濃度が約2割低下していた。肥満や偏食、運動不足などで生活習慣が乱れると、アディポネクチンの分泌が減り、糖尿病や動脈硬化の症状を悪化させることが知られている。
国内の生殖期の女性の約10%(100万〜200万人)が子宮内膜症の患者とされるが、発症の原因は分かっていない。研究チームの東大大学院3年、竹村由里さん(29)は「アディポネクチンの分泌が十分なことが、子宮内膜にとっていい状態だということが分かった。生活習慣が子宮内膜症に関与している可能性を示している」と話している。
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万能オーラが漂ってきました、アディポネクチンです。ですがアディポネクチンを増やすためには、規則正しい生活やしっかりとした食生活が一番ということから考えると、当然かもしれません。
現段階で分かっていることをまとめると、「規則正しい生活をしていればアディポネクチンが十分出ており、そうすると様々な病気の予防になる」ということぐらいですかね。現代人は「アディポネクチンをサプリで!」とか考えるかもしれませんが、そうではなく、アディポネクチンを自然に増やすような生活をとらなければいけない、ということです。
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