カラフルな粒チョコは、一般に色の種類が多いほどたくさん食べてしまう。暗い映画を見ていると、コメディを見る時よりもポップコーンによく手が伸びる。――「食」をめぐってユニークな研究を続けるコーネル大教授、ブライアン・ワンシンク氏(46)の実験結果の一部だ。同氏は新著「Mindless Eating(原題)」の中で、「ダイエットのカギは、潜在意識の仕掛けを理解することだ」と主張している。
「減量のために必要なのは、カロリー計算でもなく、法律で油脂の使用を規制することでもない。普段意識していない食習慣を少し変えるだけで、体重は簡単に減らせる」と、ワンシンク氏は強調する。
同氏の専門分野はマーケティングと消費行動。食の研究者としては異色の存在だが、その研究はこれまでにも、女性誌や健康志向の料理雑誌などで取り上げられ、注目を集めてきた。
ワンシンク氏の研究室には、家庭のキッチンに似せた実験室がある。対象者がくつろいだ気分で食事をする姿を、目立たない場所に置いた監視カメラや、外から中が見える「マジックミラー」を通し、じっくりと観察することができる。ある実験では、ゲストに自分でパスタを盛り付けさせ、皿を小さくすれば取る量も減ることが立証されたという。
スープ皿の下にポンプをつなげ、飲んだ分だけ補充される仕掛けを作ったこともある。皿が空にならないため、何も考えずに飲み続ける人が多く、中には1リットル近く平らげた人もいたという。
ワンシンク氏によると、人間は食べ物に関して毎日200回以上、ほぼ無意識に何らかの判断を下している。「この判断を一部変えれば、1日当たり100─200カロリーは楽に削ることができる」と、同氏は話す。「お菓子を目につく場所に置かない、大きな袋詰めを買わない、といった心がけでも、食べる量は確実に減るはずだ」という。
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確かに…。「あるから、食べる」というのは結構あると思います。沢山食べようと思っていなくても、残さず食べてしまったり。往々にして、その完食した量よりちょっと減らしても、満足できるものです。
まず食器類を一回り小さくすることから始めてみるといいかもしれませんね。
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