宇和島徳洲会病院の万波誠医師(66)に腎臓移植を受けた人らが9日、万波医師を支援するため「移植への理解を求める会」を結成。「病気腎の利用は、移植医療に新たな道を開くものであり、十分な検討の上、利用が広がることを願っている」との声明を発表した。同会結成は「えひめ移植者の会」(野村正良会長)が呼び掛けた。
声明は「病気腎移植についての報道は万波先生を犯罪者扱いし、患者不在の建前論が目立つ。万波先生は患者第一の医療を進めており、患者は感謝している」としている。
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まあ正当な訴え。不備があったとはいえ「不手際」の部類に入るものでして、明確なガイドラインさえ示せば患者のためになる行為であることには間違いありません。腎臓はそれほど人間のQOLに関与しています。マスコミの医者バッシングを真に受けるより「どうすれば患者のためになるのか」を模索する道を探すほうが優先です。
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私も始めはんと考えていた所、先生のドミノ移植の話を見て、そうりゃそうだと思い、なにか大きな力が働いているような気がして見ていました。
そうしたら、そんなことをいっている人がいました。ご覧になっておられるかも知れませんが、
http://blog.livedoor.jp/nandeya_umeda/archives/50262933.html
で、徳州会系病院 VS 国公立系病院をあげています。
一番初めの、島根医大の生体肝移植、新興医大に対するバッシングがあるように思いましたし。
万波医師は脇が甘かった所があったかもしれないけど、話していることの論理は一貫しているし、むしろ、マスコミは右往左往しているし、問題のすり替えも起きているようです。
今弱きものに徹底的にバッシングするような動きが頻繁に起きるようになり、これとともに、少数派などが封じ込まれていくのを見ると空恐ろしく感じます。
何かつまらないことで、お縄になりそうな気がするのですが、、、そうでなければ、厚生労働省自らが何かしそう、、、。
ところで、この国で、医学界は何様ですか?
>この国で、医学界は何様ですか?
医学界、といわれれば、「国民に安価で最大限の医療サービスを提供する機関」という認識だと思います。医学界を2つに分けると、日本医師会と厚生労働省の2者が挙げられます。現在、国民にとって「何様」と感じられるのは、明らかに厚生労働省のほうです。確かに数十年前は日本医師会のほうが無駄遣いをしたり、厚生省に無理をいったりとやりたい放題でしたが、今では力関係が逆転し、厚生労働省の無理難題を日本医師会に強引に押し付けている形になっています。診療報酬の減額や、入院日数の減少など、すべて厚生労働省が「医療費削減」を掲げているために行われていることで、日本の医師はただそれに従うしかありません。国の払う医療費が削減された分は、病院や現場の医師、そして患者に降りかかっています。
以前、携わっていた仕事で徳州会の事を調べていた事があり、その内容を記事にしました。その際に鮮明になったことは、(医学界に限らないのですが)国公立系の大学、及びそれらが作る学会と、それ以外の大学及びそれらが作るグループの対立でした。
全てをこの対立軸で考える事は無理があると思いますが、この国の深いところにこの対立軸が埋まっていると思います。
大事な所を変換ミスしてしまいました。
「医学会」です。
医学会が優位に立ってしまうことのよる、いびつさを書こうとしていたのですが、、、。
本来なら医師会が優位に立つべきなんでしょうが、日本の場合、医師会もあれですし、、、中学校の教科書にも圧力団体の具体例の筆頭に挙げられています。
昔はひどかったがと言われても、いまだに、患者の側を向いていないといわれても仕方がないところがたぶんにあると思います。
そのなかで、心ある方が非常に苦悩しているのが現在の姿ではないでしょうか。
もちろんどこの世界でもそうだといわれたらそれまでですが、、、、。
ひどい医者が目立つといえばそうですが、この辺りでは、うまくいかなかったこと(ミスとまで言い切れなくとも)を隠すために必要な治療を行わないとか、このレベルのことを良く聞きます。都会はいろいろな人(医者も病院も)がいるので、あまり考えられないでしょうが、地方のおいては、多くの場合、大学病院を頂点とするヒエラルキーがいまだにあり、その中であえて人の判断や治療に波風立ててしようとするものがおらず、一旦そうなってしまうと、患者さんは行き場をなくしています。それこそ、一昔前の姿がいまだに変わらずあるといってもおかしくないのですね。(ほとんどが同門で、実際、県外の医学部出身の医者は医師会でも干されていると聞きます)
結局、ちょっとお金がある人は病気になると都会の病院に行ってしまいます。優秀な人は出て行くし、都会に逃げる人は地方の有力者なんですが、あえてことを構えるよりいろんな意味で自分の身のほうが大事ですし、、、。
保険会社は病気になったりすると、内々に病院を紹介することがあるのですが(もちろん、有力な顧客に対してです)、絶対にこの県内の病院や医者を挙げることはないと聞いています。
世の中に心ある医師がたくさんいることは分かるのですが、これだけ地域間の格差があると、、、何といえばいいのでしょう、、、。現実を見ていただきたいと思います。
ちょっとずれてしまいました。すいません。
因みに、私の市に徳州会系の病院の建設計画があったのですが、医師会などの反対で撃墜されました。ここの町で普通の人が入院する病院として、民間といえる病院は生協病院だけで後は公立系だけですね、、、。みんな急性期をするといっているけど、後方支援の病院がありません。死ぬまで預かりますという病院だけで、きちんとリハビリを担う所もありません。
非常にいびつですが、これがまかり通る所がもっといびつなんかもしれません。
これだから、物分りのあって、お金に余裕があると逃げてしまうのは、やむをえないのでしょうね。
こんばんわー。
医者の世界は、前よりマシになったものの、まだまだ派閥などの存在する封建社会ですからね。国公立大学だけでなく、私立でも昔からあるところは結構派閥意識が強いんですよ。そして周辺の病院もまきこんだテリトリー争いがひそかに行われているわけです。
そんなことやらず、大きい視点で見て、患者のために国を動かすぐらいの団結力を見せてもらいたいものですねぇ。どうしても権力とか、お金に魅せられてしまう人がいるようで…。
>>名無しさん
うーむ、確かに「圧力団体」には違いないのですが、今の日本医師会は、長期的スパン、マクロ的視点で見た場合には、患者のためになる政策を行っています。現状では、昔のはらいせに厚生労働省が医師会を虐めているといっても過言ではないほど、理不尽な決定が下されていますからね。患者の側を向いていないという意見はどうかなと思います。日本医師会は、目の前の患者というより、将来的に見た場合に日本の医療サービスが破綻しないように考慮しているので、そういう全体を捉えた戦略が非難されがちなんですよね。ですが厚生労働省の方針のまま進めてしまうといずれ破綻して「公平」で「平等」な医療を受けられなくなってしまうんで…。
ただ日本医師会が「医師の利益を確保する」ことに尽力しているというのもアレな話で、そのためイレギュラーである徳州会を攻撃したいんでしょうね。まあ医師も人間なんで、劣悪な環境で命を扱う仕事はできんという配慮もありますが…。難しいところです。でも正しいことをしている病院を圧力で追い込むのは良くない話です。そこは話し合いとかで歩み寄っていかなきゃならんところだなと思います。現場の医師と権力争いの医師の間のギャップが大きすぎるんでしょうねぇ。
元々も大きな疑問は、なぜに突然『徳州会の』腎移植がメディアで取り上げられたか・・・だったのですが、先日行われた沖縄県知事選との関係が書かれていたブログがあったので、その記事を引用して記事を書きました。TB貼りました。
こんなに政治的な話になると、このブログの主旨とは大きく外れるかもしれませんが・・・
また寄らせてもらいます。
政治的な話も好きなので大変勉強になりました。また何かありましたら宜しくお願いします。
私は万波医師を応援します。より多くの人を助けて、少しでも長く生きて欲しいと思います。腎臓のガンで普通末期なら生きられますん。末期なら必ず死にます。
私は万波医師は凄く応援してます。より多くの人を助けて欲しいと思ってます。