2006年11月09日

臓器移植患者団体が、病気腎の移植に反対との声明を出す

「病気腎移植に反対」臓器移植患者団体が声明

 宇和島徳洲会病院の万波誠医師らによる病気腎臓移植問題で、臓器移植患者団体連絡会(大久保通方代表幹事)は8日、ルールが整備されていない現時点での病気腎移植に反対し、厚生労働省に対し早急に調査を行い、今後の対策を示すように求める声明を出した。

 声明では、厚生労働省などに対し、万波医師らが移植に使用した腎臓は摘出する必要があったのか、移植患者は公正に選ばれたのか、などの点について、明らかにするように求めた。

 病気腎移植問題が移植医療の公明、公正、透明性に反する懸念があるため「国民の移植医療に対する信頼が大きく損なわれることを憂慮する」としている。

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 続報です。
 医学処 病気の腎臓を移植することは、社会的に許されない行為か?

 うむ。臓器移植患者の団体としてはルールを求めないと「公平さ」が崩壊してしまうからね。まあ妥当な意見だと思います。

 勿論万波医師の落ち度という点では「独断で腎臓を摘出したこと」や「自分で移植する患者を選んだこと」などが挙げられます。取る必要のない腎臓を取ったのはいけないことですが、では今回の事件から離れて、病気で取らなければならない腎臓を別の人に移植するのは、どうなんでしょうか。

 ルールを求める移植団体が反対しても、そこに所属する患者がどう思っているかというのも微妙なところ。公平さを欠いていた点では怒る人もいるかもしれませんが、では自分に病気腎を移植するチャンスが回ってきたとしたらどうするのか、と。

 今年起きた、富山県の呼吸器外し事件。あの事件も、尊厳死について議論が交わされました。今回も同様であると思われます。富山の事件では、医師のとった行為は許されるべきでない行為なのか。患者主体に考えたからこそ行ったのではないか。そういう見方もできるわけです。万波医師はどちらなのでしょうか。そして、国民はどのように医療を提供してもらいたいのでしょうか。

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posted by さじ at 01:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植
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