心臓の不整脈の中で最も多い「心房細動」の発症に関連する遺伝子を新たに6個発見したと、理化学研究所や東京医科歯科大などの日米欧研究チームが29日付の米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に発表した。欧米人の患者約1万2100人と健康な人のDNAを比較解析した成果で、関連遺伝子は過去に判明した3個と合わせ計9個となった。
研究チームはさらに日本人患者約840人を調べ、9個中4個の遺伝子が日本人の場合でも発症に関与していることを確認した。この4個のうち新発見の「PRRX1」は胎児段階で心臓形成の司令塔的な役割を果たしている重要な遺伝子で、「CAV1」はマウス実験で働かなくすると拡張型心筋症につながることが知られる。
心房細動が起きやすいかどうかを早期発見出来たり、その遺伝子にうまく作用する治療薬の開発なども出来るんでしょうかね。