日本医師会は7日、人体を特殊処理した標本を有料展示する「人体の不思議展」について「遺体の扱いにおいて人の尊厳に反し、倫理的に認められない」とする生命倫理懇談会(座長・高久史麿日本医学会長)の見解を発表した。
見解は、死後の人体の扱いについて「尊厳を冒すのはどのような場合か明確なルールを定める新たな立法を考える必要がある」とし、医師会として医師や医学生に人体展の営業にかかわらないよう求めることを訴えた。
展示は平成に入り、各地で開かれ、一時は地元医師会が後援。しかし遺体を興味本位の見せ物にしているとの批判も浮上。京都と石川では医療団体などが主催者側を刑事告発したが、いずれも嫌疑不十分で不起訴処分となった。
まぁあの展示会は人体というものを身近に感じるには良いものであったと思います。細部に至るまでの静脈や動脈の構造など、実際に身近で観ないと分からんですからねぇ。
ただ、あの展示方法が正しいかというと、決してそうではなく、キャッチーではありましたけれど果たしてどうなのかという気はしました。特にあの展示されている遺体が、本当に本人の同意のもとであったのかというと、実際はかなり黒に近い形ということが分かりつつあったので、日本では反対されていくでしょうね。もっとクリーンでないと日本では難しい。
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