遺伝の法則の「優性」「劣性」という言葉が消えるかもしれない。日本遺伝学会が語感が偏見をうむとして用語の改訂をすすめている。学会の議論では代わる言葉として「顕性」「不顕性」が有力だが、なじみが薄い。そこで、学会はより良い案を公募している。
人間の細胞には、父母から受け継いだ2対1組の染色体が入っており、染色体の中に人間の設計図である遺伝子がある。父母どちらの特徴が表れるかは、どちらの遺伝子が優性か劣性かで決まる。髪の色なら濃い色は薄い色に対して優性だ。一方が黒髪で、もう一方が金髪なら子どもは濃い色の髪になる。
見た目などに表れやすいかどうかなのに、劣性は語感から「その特徴が劣っている」という誤解を与えかねない。遺伝子治療や遺伝子診断が注目されるなか、偏見を生みかねないと研究者たちが心配していた。
まぁ確かに、医療関係者といいますか、医学を勉強している人からすれば優性遺伝、劣性遺伝の馴染みが強いですけど、それを言っちゃうと「生理学って、女性の生理を研究してるんすか。なんかアレですね」みたいな流れになっちゃう気も。
と書いていて、よく考えたら優性・劣性は高校の生物の授業でもやるんですよね、顕性不顕性のほうが分かりにくいのでちょっとなぁという気もします。