持病やふだんの健康状態などを入力すれば、医師お薦めの温泉宿を無料で紹介するインターネット上のサービスが始まった。症状の改善にふさわしい食事や運動といった滞在中の過ごし方も助言する。健康志向の中高年世代に歓迎されそうだ。
このサイトは、「温泉郷.net」。経済産業省所管の社団法人で、温泉による健康増進・地域活性化策を研究している民間活力開発機構(東京)が開設した。
身長、体重などを入力し、「ストレス」「呼吸器が弱い」といった健康上の気になる点や、寝つきの良さ、飲酒の有無などの生活習慣に関する問いに答える。そのうえで、症状にあった食事、医師との連携などを希望するか――を選ぶ。すると温泉療養の医師・研究者が監修したデータベースから、症状の解説や体に合った泉質、入浴法、食事・運動のポイントが表示され、これらの条件を満たす「温泉療養の宿」が紹介される。
利用者は、さらに詳しく聞きたいことを、ネットの画面から直接メールで尋ねることができ、個々の旅館から回答のメールが届く。
情報提供から成約に至るまで、サービス利用料はかからない。システムは、登録した旅館から受け取る事務費用(月1000円)を基に運営する。既に560ほどの温泉旅館が登録。旅館側にとっても、メールのやり取りを通して利用者の需要をつかめる利点がある。
同機構は2000年から温泉地での健康づくりを提唱。温泉療養に詳しい600人を超える医師などと、全国の温泉地のホテル・旅館約650か所が参加するネットワークを組織化し、生活習慣病の予防・治療に役立つ療養のポイントなどを研究、紹介してきた。
医師で、日本温泉気候物理医学会・温泉療法医会顧問の植田理彦(みちひこ)さんは「体質や健康状態にあった旅館を選ぶことができれば、旅を楽しみながら健康づくりにもなる。中高年世代の需要は高いはず」と話している。
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これは良いですね。私も温泉が大好きなので、今度利用してみようかと思います。
……記事中の「温泉郷.net」が見当たらないのですが。代わりに「温泉郷.com」を発見しました。おそらくこちらが正しいと思われます。
温泉にゃ色々ありますからね。医師のお墨付とあれば行きたくもなろうものです。
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