2012年04月22日

高アンモニア血症の治療を目指して臨床研究を行う。

ES細胞:高アンモニア血症の治療目指し臨床研究計画

 さまざまな体の組織になりうる胚性幹細胞(ES細胞)を使い、新生児の重い肝臓病の治療を目指した臨床研究を、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)が計画している。今後、マウスやブタの実験で効果と安全性を確かめ、数年後の実施を目指す。実現すれば国内初となる。

 同センターの阿久津英憲幹細胞・生殖学研究室長が17日、文部科学省の会合で報告した。計画では、有毒物質アンモニアを分解する酵素のない「高アンモニア血症」の患者の肝臓へ、ES細胞から作った正常な肝臓細胞を移植する。

 この病気は軽症を含め約1万4000人に1人の割合で発症し、重篤な場合には死にいたる。根治には肝移植しかないが、一般的に生後半年たたなければならず、それまでの間は人工透析で血液中からアンモニアを除去する対症療法を行う。ただ新生児は透析器具を付けるのが難しく、継続できないことも多い。ES細胞でも根治はできないが、阿久津室長は「肝移植までの間の『つなぎ』の治療にしたい」と話す。



 やっていることは人工的につくった肝臓細胞を少量ずつ移植するっつーことですね。結構有益だとは思います。これまで何度かこういったニュースがありましたけれど、そろそろ実用化にむけて動き出す年なのですね。問題点はいくつかありそうですけど、理屈としてはうまくいきそうなので、臨床研究頑張ってほしいと思います。


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posted by さじ at 12:02 | Comment(0) | 循環
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