群馬大医学部受験56歳主婦 医学部受験で合格点に達しながら、年齢を理由に不合格にされたのは不当として、主婦の佐藤薫さん(56)が群馬大に入学許可を求めた訴訟の判決で前橋地裁は27日、請求を退けた。
佐藤さんの逆転合格はならなかった。判決理由で松丸伸一郎裁判長は「年齢で差別されたことが明白とは認められない」と指摘した。
年齢と医師育成にかかる期間、費用が話題になった裁判。国立大学医学部の学費は、私立大と比べるとかなり格安で、群馬大関係者は「医学部の学生が医師になるまで、授業料、実験費、教授の研究費、付属大学病院の設置費など、税金でまかなう費用は膨大で算出できない」と話す。
大学側は公判の中で、「年齢は合否の基準になってない」と反論。面接結果の開示は今後の入試に影響が出るとして拒否していた。
佐藤さんは判決後「残念の一言。いくつになっても挑戦する機会を与えられる社会でなければいけないと思う」と述べた。
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へぇー。これはちょっと裁判官がオカシイですね。年齢で落としたのは明らかでしょう。他に理由がないじゃないですか。大学側も嘘いわないで「年齢がアレだから面接で落としました」って言えばいいのに。これ控訴しても勝てなかったら司法が変ですな。
でもまぁ、はっきり言って年齢で落とすのは妥当でしょう。年齢に関することが明記されているわけではありませんが、医者という職は、国民に還元するために莫大な金額をかけて1人の人間を育てるわけです。そうでなかったら国が1人あたりン千万も大学にあげません。東大だかどこだかは、2浪以上は入れないと言っていたような気がします。(私立大学医学部が高すぎるのではなく、国公立医学部が安すぎるのです。安いというか、単に税金で補填してるだけですが)
56歳の人が医学部を順調に卒業できたとして62歳、そして研修医で64歳。更に現場でスキルを覚えるとして一人前になって74歳。果たしてン千万もかけて還元できるメリットはあるのか?と。「挑戦する」ことは結構なことですが、1人のチャレンジのために税金を使うことができないというのが国サイドの本音でしょうね。別に本音をぶつけても構わないと思うんですけどね、裁判で。何でわざわざ大学と司法がグルになって嘘ついてるんでしょうか。
でも国民に還元できなくとも、こういう、医学に対して熱意のある人は確実に良い医者になるとも思う。面接でその熱意が伝わらんかったかい、群馬大学さん。バカなボンボンを面接で100点にするぐらいなら、この人をいれたいってのもまた「本音」なんじゃないの?
なら、どうして、科の問題や僻地の問題では、職業選択の自由が持ち出されるのでしょう、、、。
小児科や産科に人が集まらない問題、僻地に人が集まらない問題も、同じ理由で私は解決できると思います。
医師トータルの人数は増えていっているのですから、、、。
免許制という職業は、既に憲法でいう職業選択の自由の例外に当たります。つまり、一般の人は自由に選択できないからです。
税金に関し、よく比べられる弁護士は司法試験に合格するに当たり国の一切使われていません。そうであっても、Dutyはあります。
と考えると、ある意味、当然じゃないですか。一生と言わなくても、数年間位は、、、。その数年ですら、さらに、奨学金を与えない限り、言うことが聞かせられない一方で、年齢だけで還元はないでしょう。
必要性の少ない医師としての活動であっても、国民への還元といえますか。実際、美容整形といった人の生き死にに関係なかったり、5時で帰れる科とかとかは増えているでしょ。
少し前、この考え方を解決としてあげた島根県に対し、医師会は自由を掲げて、撃退しました。
結局、一旦医師になれば、国民への還元はは関係なくなるのじゃないかと言われても仕方ないのでは、、、。
>科の問題や僻地の問題
なるほど。一理ありますね。
科の問題はさておき、僻地の問題は、自治医科大学のシステムが非常によくできていると思います。
ちなみに自治医科大学は私立大学なのですが、各都道府県からお金を集めたり宝くじ販売のお金を運営にまわしているため、生徒の学費はタダです。そのかわり、卒後の進路が決められています。その人の出身高校のある地域で、臨床医として数年働かなければなりません。
おそらく、国の税金で医師を育てた場合は、マクロな視点なんです。科や僻地の問題より、とりあえず「医師不足」を補おうとする…。自治医科大学のシステムはより細かい視点で見たところの問題を解決するのに役立っていると思います。
ですから、このシステムを応用すれば「科の問題」も解決できると思うんですよね。例えば小児科医志望の学生限定で、学費を免除または軽減する代わりにその県の病院で働いてもらう、とか。(まあ医学部入学の段階で果たして何%の学生が将来の夢を持っているのかは疑問ですが)
>美容整形と5時で帰れる科
美容形成は、一応「国民のニーズ」に則って増えていると思われますが。5時で帰れる科が増えているかどうかはわかりかねます。病院と診療所では大きな格差がありますので。