北海道大は医学部の教員不足が懸念されるために、解剖学など基礎医学の教員を育成する専門課程を来年度に大学院医学研究科(修士課程)に新設することを決めた。医者でなくても基礎医学の教員になる道を開くのが特徴で、文部科学省は「医学部の教員育成に限定した専門コースの設置は聞いたことがない」としている。
募集は大学の理学部や薬学部など理系の学部出身者を想定しているが、出身学部に制限を設けず、幅広く人材を求める。
北大によると、医学部出身で医師国家試験に合格した人のうち、大学病院や民間などの医療機関で働く医師は現在9割。卒業後に大学で研究者として残る人は1割しかいないが、その中から教員の道を歩む人が多い。
2004年度からは医学部の卒業生が医師免許取得後、研修先として大学病院以外に民間などの病院を選べるようになった臨床研修制度が始まった。研修終了後に再び大学に戻り、研究しながら教員を希望する人が少なくなっているため幅広く人材を募集することにした。
募集人数は4、5人程度。書類選考の後、外国語や論文などの試験を実施し、合否を決める。課程は2年間で、6年間の医学部に在籍するのと同水準の教育を集中的に受ける。臨床以外の解剖学や病理学など基礎医学を体系的に学ぶが、教員となるためにはさらに博士課程(3、4年)に進む必要がある。教員養成の専門課程のため、修了しても医師国家試験の受験資格は得られない。
本間研一医学研究科長は「わずか2年間で医学を学ぶために学生にとっては非常に密度が濃く、厳しい受講内容となる。研究者を志望するファイトのある人を求めている」と話している。
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これは良いかも。正直、生化学や解剖学などを教えるために、医師免許を持っている必要はありませんからね。適所適材で、そういうことに興味のある人をうまく教員として育てたほうが双方にとって有益でしょう。ついでに医学部卒業しなくても、医学系の研究ができるわけですし。北海道大学はGood Job。そして夢を叶えたい若者よ来たれ。
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未だに、教授になるには医師でなければならないところなどあるようですよ。そんな封建制度もとっぱらってしまえばいいのに、と思います。