美容整形は、もう行き着くところまで行ったと思ったら大間違い。まつげの植毛手術が女性(一部の男性)に、大人気の兆しが。「美は見る人の目の中にある」というけれど、美は文字通り目の前にあるというわけだ。
まつげの植毛に使われる技術は、もともとは抜け毛や薄毛に悩む男性のために開発されたもの。「埋め込んで縫い付ける」方法で、これまでつけまつげやマスカラでしか実現できなかった長く美しいまつげを手に入れることができる。しかも、このまつげ、髪の毛と同様、伸び続けるのだ。
「濃く長いまつげは、美の絶対条件。ナイスなボディーに豊胸が不可欠のように、美しい顔にはまつげ植毛が必要なんです」と語るのは、まつげ植毛の第一人者、アラン・バウマン医師だ。「誰にでも手術は受けていただくことができます。大流行するでしょうね」同医師は、世界中から40人ほどの外科医を集め、まつげ植毛の公開手術を行った際、こう答えた。
手術の手順は、まず後頭部頭皮を小さく切開し、30〜40個ほど、毛包を取り出す。次に、毛包を慎重に患者のまぶたに移植する。軽い鎮痛剤と局部麻酔のみによって行われ、手術代は、片目約3000ドル(約36万円)。
当初、施術は目を火傷した人や先天性眼形成不全の患者に限られていたが、次第に口コミで広がり、今では80%の患者が美容目的でやってくる。
多くの女性にとって、まつげの植毛は巷にあふれる美容メニューのひとつに過ぎない。美容整形への抵抗感はすっかり過去のものとなったのだ。2005年、アメリカでは、お腹の脂肪吸引手術からボトックスまで1000万件を超える美容整形が行われた。2000年に比べると、38%と急激に伸びている。
鳶色の長髪が自慢のフロリダ州在住のモデル、エリカ・リンさん(27)は、豊胸手術と鼻の整形手術を受けた。3年前には、まつげ植毛にもチャレンジ。つけまつげをいちいちつけるのに、うんざりしていたのだという。「話を聞いて、すぐに手術を受けたわ。周りの友だちもみんなやりたいって言ってる。まつげって、ほんとに大事。いくらあっても、ありすぎることなんてないわ!」。
同じくフロリダ在住のバウマン医師は、月に3、4件、まつげ植毛を行う。カリフォルニア北部に住む育毛専門の女性医師も、まつげ植毛の問い合わせが殺到しているという。「最近、まつげ植毛についての問い合わせがひっきりなし。カウンセリング代を一人10ドルでももらっていたら、今頃、ずいぶん稼げたでしょうね」。
まつげ植毛は、誰にでもお薦めできるものではない。移植されたまつげは、髪の毛と同じように伸び続けるので、定期的に切らなくてはならないし、場合によってはカールしなくてはならない。くせ毛を植毛すると、まつげがもつれてしまうこともあるのだそうだ。
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まつ毛もありすぎたら困ると思うのですが…。女性の心理は良く分かりません。目がパッチリしているように見えるという点では頷けますが。
この手術は日本では昨年あたりからメジャー化していると思われます。要するに後頭部の髪の毛の培地を丸ごと頭頂部に移植しようというものです。痛みが伴ったりするそうですが。それを女性は睫毛に移植しようとは。睫毛=髪の毛というイメージしづらいアレに。ほっといたら村山元首相の眉毛よりも長くなってしまうんでしょうか。面白い。面白すぎるぞ睫毛移植。
話は全然変わりますが、逆睫毛(さかまつげ)の方、頻繁に睫毛が目の中に当たるようですと、眼球を傷つけてしまいますので、お近くの眼科に相談して下さい。睫毛にパーマをあてるのもアリですけどね。
参考:さかさまつ毛、さかまつ毛(眼瞼内反・睫毛内反、睫毛乱生)