野菜を多く食べている高齢者ほど「認知力」が衰えにくいことが米シカゴのラッシュ大の研究グループの調査でわかった。とくにホウレンソウやキャベツ類などの葉野菜を多く食べている場合に顕著だった。米神経学会誌の最新号(24日付)に論文が掲載された。
年をとると記憶力が衰えたり、思い出すのに時間がかかったりするようになる。グループは65歳以上の約3700人を対象に、こうした「認知力」の衰えぶりと、野菜や果物を食べる回数などとの関係を調べた。
1日に食べる野菜、果物の種類や回数を答えてもらったうえで認知力を調べる試験を実施。3年後と6年後にも同様の試験をして比較した。
その結果、野菜を多く食べる人たち(1日2.8回程度)は、最も少ない人たち(同0.9回)より、認知力低下の度合いが40%も低かった。年齢にして、5歳分、若返ったことになるという。
ただ果物にはこうした効果はみられなかった。グループのマーサ・モリス博士は「果物より野菜に多く含まれるビタミンEが関係しているのかもしれない」としている。
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やはりこう、和食ってのは完成されてるんだなぁと。こんな島国で長寿になれるっていうのは、やはり風土、食事が良いからでしょうね。良い和食を食べていればほうれん草もキャベツも食べるでしょうから、あまり心配しなくていいでしょう。となると今のファーストフード世代にとっては老後に赤信号か。
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