関節に激痛が走る痛風を引き起こす高尿酸血症はこれまで、腎臓からの尿酸排せつ機能が低下するタイプと体内で尿酸が過剰に生産されるタイプが知られているが、小腸など腸管からの排せつ機能が低下する第3のタイプがあることが分かった。東京薬科大や防衛医科大、東京大などの研究チームが3日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。
大阪府高槻市のみどりケ丘病院と東京慈恵会医科大付属病院の男性患者約640人を対象として、尿酸を尿や便に排出するたんぱく質「ABCG2」を作る遺伝子を調べた成果。新タイプは「腎外(腸管)排せつ低下型」と名付けられ、患者の体質に合わせた治療薬や予防法の開発につながると期待される。
今までの治療は、尿酸をつくらなくするか、うまーく排出するかのどっちかでしたけど、これが分かったことで、ここをターゲットにする新しい薬剤が開発されれば、痛風で苦しみ、かつ今うまくコントロールできない人を助けることができそうです。