患者と向き合い、うまくコミュニケーションをとれる医師を育てようと、九州大学病院の研修医たちが3日、市民ボランティアを相手に医療面接の実習で学んだ。この実習は昨年から採り入れており、対話力の大切さを改めて学ぶ貴重な機会になっている。
医学部生が「模擬患者」と向き合う実習は各大学で一般的だが、医療現場に立つ直前の研修医を対象にした「接遇実習」は全国的にも珍しいという。
面談相手は新老人の会九州支部の会員が務める。医師で同支部世話人代表の原寛さんが九大病院の林純・臨床教育研修センター長と話し合い、高齢者の社会奉仕活動として「医療教育ボランティア」(MEV)を考え出した。
原さんは「研修医は患者との接し方を学ぶことができ、ボランティアにとっても病歴や生活習慣を伝えることで、自分の生活を見直し、健康を考えるきっかけにもなる」という。
ボランティアは健康診断の検査データなどを持参し、自らの病歴などを話した。机をはさんで向き合った25人の研修医の中には、当初は緊張した表情だったが、しだいに笑顔を取り戻す人もいた。
保健師と看護師を通算で42年間も経験した南アサノさん(84)は「今の医師には聴診器を当てなかったり、患者の顔を見なかったりする人もいる」として、昔ながらの望ましい医師像を女性の研修医に伝えた
これはいいですねぇ。まぁ本当に優秀な(学力という意味ではなくて総合的な人間力のある)医学生なら、別に実習しなくても、人とのコミュニケーションはうまいですけどね。最初は緊張するぐらいがちょうどいいです。初対面の人と会って緊張するのは、ごく自然なこと。やたらフレンドリーだったり、全く喋れないほうがオカシイのですから。
色々な医学生がおりますが、たとえコミュニケーション能力に乏しい発達障害的な医学生でも、頑張っている人は患者さんと何とかなるものですからね。自分の不得手なところを認識して、臨むのが得策でしょう。頑張ってもらいたいところです。
そしてこういう実習に付き合ってくださるボランティアの方々には感謝したい。各県に、こういった模擬患者ボランティアはあるので、ご協力してくださる方は是非。