2012年04月05日

アナフィラキシーショックのときの対応まとめ

アナフィラキシーの対応

・ライン確保、補液開始(乳酸リンゲルを1000ml〜2000ml急速投与)
・同時にボスミン(エピネフリン) 0.3mlを筋注。(大腿四頭筋に)
(抗ヒスタミン薬のポララミン、ソルメドロール投与を考慮。ソルメドは速効性なし)
・酸素投与(6L)

★ボスミン1A=1mg/1mlであることを忘れない。
成人は0.3ml投与。
1mg投与してしまうと致死性不整脈を起こす可能性もある。

ショックが改善しない場合:10倍に希釈(原液が0.1%なので1万倍希釈)したボスミン1〜5mlを5分かけて静注。それでも改善しない場合、1〜4μg/分で持続投与。

α作用:拡張した末梢血管収縮、蕁麻疹や声門浮腫を軽減
β作用:気管支痙攣、心機能改善、肥満細胞や好塩基球からの伝達物質遊離を抑制


・抗ヒスタミン薬
ポララミン(H1受容体拮抗薬)5mg
か タガメット(シメチヂン)300mg、ザンタック(ラニチヂン)150mgなどのH2受容体拮抗薬を
ゆっくり静注か点滴。

症状が続く場合は経口投与
ポララミン2mg 3T3x タガメット200mg 4T2x

☆最初にやらない。抗ヒスタミン薬は最初に投与すると末梢血管を拡張させてしまい血圧低下を起こす

・ソルメドロール
再発予防にしか使えない。
ハイドロコートン200mg〜500mg か ソルメドロール125mgを静注
アナフィラキシーの二峰性を防ぐ再発予防のため。

・喘息発作の併発
喘息発作併発の場合はβ刺激薬(ベネトリン)を0.3〜0.5ml(1.5〜2.5mg)+生食2mlを吸入


★ボスミンで効果ない場合★
β刺激薬服用中の患者の場合、効果ないときがある。
そんなときはグルカゴン1〜2mg(1〜2単位)を5分以上かけて静注する。
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posted by さじ at 01:21 | Comment(0) | 救急
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