2006年10月25日

小児科医の新人大幅減少。秋田と富山では0人。

小児科医の新人、2県で0人 26都府県で減少

 大学卒業後、臨床研修期間(2年間)を終えて今春から小児科に進んだ医師の数が都道府県によって大きな偏りがあることが日本小児科学会の調査でわかった。

 今年7月1日時点で、大学病院と大学以外の研修指定病院など計929施設から回答を得た。同学会は「ほとんど把握した」としている。

 調査の結果、今年4月に小児科に進んだ医師は502人。04年度から必修化された臨床研修制度の導入前の2年(02、03年度)の平均より15.4%減った。研修で労働条件の厳しい現場に接して小児科を避けたのが主な理由と見られる。

 都道府県別では、26都府県で小児科選択者が減り、うち15府県では制度前の半分以下。特に秋田、富山の2県で0人、岩手、山形、新潟、山梨、高知の5県で1人だけだった。一方、19道府県で増加した。埼玉、神奈川、大阪の3府県では10人以上も増えた。

 小児科は医師不足が深刻なだけに、同学会は「この状態が続けば、小児医療体制が崩壊する県が続出する可能性がある」としている。

 地方での苦戦が目立つが、東京都で139.5人から89人、京都府で39人から19人と減少数が多かった。同学会は「制度の導入で、指導態勢がしっかりした東京近郊のこども病院などに人気が集まったのでは。東京などで大幅に減ったのは、大学病院に進んだ人が減ったため」とみている。

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 悪循環に陥ってますね。まあこれは国民のせいだと思うんですけど。自分の子供のことだからと、医者に無理を言いすぎではないでしょうか?全て医者に従えというわけではありませんが、ある程度の良識ぐらい持って行動しなさいよということです。

 国民が無茶を言う→疲労どっぷり→ミスしてもいないのに訴えられて更に疲労どっぷり→そして何故か裁判まで負けちゃったりして。→やってられるか!→小児科医減少→残った小児科医がますます忙しくなる→そんな職場行きたくねえよ→秋田と富山で新人0人。

 今なんとかしないと本当に破綻しかねませんな。

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posted by さじ at 01:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学
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