たばこの有害性に対する意識が世界的に広がるなか、たばこメーカーが有害物資の削減や無害たばこの研究開発を進めている。
英公共放送BBC(電子版)によると、世界2位の英ブリティッシュ・アメリカン・タバコが、ケンブリッジとサウスハンプトンにある拠点で150人の科学者を投入したばこの有害物質を取り除く研究を行っている。
BBCによると、同社のデビット・オライリー事業部長は「たばこの煙には約100種の毒物を含め3000〜4000種類の物質があり、この中から毒物の数を減らすことが目標」と話す。
大手各社は数百万ドルを投じ、まったく人体に悪影響を与えない“無害たばこ”の開発も進めている。実現すれば、世界で広がっている禁煙政策が解禁される可能性もあるが、当面は、現状のたばこ製品の中から有害物質を極力除去することで市場のニーズに応える。
一方、AP通信によると、米大手RJレイノルズは、未成年者の喫煙を防ぐため、キャンデーやフルーツ、デザート、アルコール飲料などの言葉が商品名に使われている風味付きたばこの販売を中止する。
2005年に実施した米調査によると、1カ月の調査で風味付きたばこを喫煙した人は、25歳以上で6%に過ぎなかったのに対し、17〜19歳の喫煙者では20%に達しているという。
風味付きたばこは若者の喫煙を誘発させる原因として社会問題になっており、同社も問題改善に向けて企業責任を果たすことにした。
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もし無害煙草ができるのならば、開発費に何十億支払っても元が取れそうです。何せ害がないんですから。まあ周りの人に迷惑がかからないように、禁煙スペースは現状以上に広げてもらいますが。その人のためというより、どうしても吸い込んでしまう副流煙の無毒化が狙いですかね。
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