2006年10月21日

東大で致死率70%のウイルスを遺伝子から合成することに成功

東大教授ら、新興感染症ウイルスを遺伝子から合成

 東京大学医科学研究所の甲斐知恵子教授、米田美佐子助手らは新興感染症の1つのニパウイルス感染症のウイルスを遺伝子から合成することに成功した。ワクチン開発につながる成果。米国科学アカデミー紀要(電子版)に掲載される。

 ニパウイルス感染症は1998年にマレーシアで、2004年にバングラデシュで発生した。コウモリや豚が媒介し、人が感染すると致死率は40―70%。特効薬やワクチンはまだない。

 甲斐教授らは遺伝子からウイルスを試験管内で合成する「リバースジェネティクス」という技術を利用した。ハムスターに合成ウイルスを感染させ、脳炎などの症状や致死率が野生のニパウイルスと同じことを確かめた。

 この合成技術を応用すれば、遺伝子を少し変えてワクチンのもとになる毒性の弱いウイルスを作れる。今後ワクチン開発に役立てる考え。

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 こりゃ凄い。エマージングウイルスが来ても応用できそうです。遺伝子を検出し、その後弱いウイルスを作るにはどこをいじればいいのか、また、弱いウイルスからワクチンを作る過程なども確立せねばなりませんが。甲斐知恵子教授と米田美佐子助手、Good Job!
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posted by さじ at 20:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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