免疫の主体となるリンパ球は、血管の細胞が出す物質を道しるべに血管内に入り全身で働くようになることを国立循環器病研究センター(大阪府)や東北大、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)などのチームがマウスで突き止め、13日付の米医学誌電子版に発表した。
この物質はスフィンゴシン1リン酸(S1P)。国循センター研究所の福原茂朋室長は「S1Pの分泌を抑える薬剤ができれば、免疫が自分の神経細胞を攻撃する難病の多発性硬化症や、免疫の関与が考えられる動脈硬化症、花粉症などのアレルギー疾患の治療のほか、臓器移植時の免疫抑制剤として使えるかもしれない」と話している。
どちらかというと免疫をうまーく使うというより、記事にもあるように「自分の免疫が自分を攻撃してしまう病気」に対してうまく使えそうですね。難病治療とか、あと免疫抑制剤やステロイドと違う形の治療薬になりうるかもしれません。