厚生労働省の厚生科学審議会科学技術部会は12日、自治医大病院から申請されていたパーキンソン病に対する国内初の遺伝子治療臨床研究実施計画を承認した。今後、進行期のパーキンソン病患者6人に治療を行う予定。
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質ドーパミンが不足して起こるとされる難病。脳内でドーパミンに変わる薬を飲む治療が有効だが、進行期では薬をドーパミンに変える酵素が極端に減って効果が薄まる弱点があった。承認された治療法では、この酵素を作る遺伝子を“運び屋”の特殊なウイルスに組み込み、注射することでドーパミンの合成を回復させる。
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パーキンソン病についてはこちらを。
医学処 ビタミンB6を摂ることで、パーキンソン病になりにくくなる。
ご覧戴くと分かりますように、パーキンソン病はドーパミンが不足することで起こりますので、薬で補います。ですが薬を効かせるための酵素の欠損は先天的なものなので、遺伝子治療が必要となってくるわけですね。うまく酵素が作られると良いのですが。新たな可能性へ向けた一歩だと思います。
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