2006年10月12日

48年前に他の新生児と取り違えられ男性が勝訴。

新生児取り違え、都に2千万円賠償命令 高裁で逆転判決

 両親と血のつながりはない――。DNA鑑定でそんな事実を突きつけられた福岡市の自営業男性(48)と両親が、実の親と生き別れたのは出生した東京都立墨田産院(廃止)でほかの新生児と取り違えられたからだとして、都に3億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審の判決が12日、東京高裁であった。岩井俊裁判長は産院での取り違えがあったと認定、請求を棄却した一審・東京地裁判決を取り消し、都に計2000万円の支払いを命じた。

 05年5月の東京地裁判決は取り違えは認定したが、「不法行為から20年以上が経過したため請求権が消滅した」として賠償請求を棄却した。

 これに対し、東京高裁判決は取り違えを不法行為ではなく、「分娩契約上の債務不履行」にあたると判断。DNA鑑定で一般的に取り違えを把握できるようになった97年が賠償請求の起算点になると認定した。提訴は04年で、債務不履行による損害賠償請求権の10年の消滅時効にかからないと判断した。

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 何でDNA鑑定なんてしたんでしょうか。余りにも似ていなかったから、とか。両親にはない遺伝子異常があったから、とか。

 でも48年前のことで都が賠償金を払わなければならないのも良く分からんですね。責任は行政にあるから2000万払えと言われても、今現在働いている全ての人間は「シラネーヨ」と思うものでしょう。取り違えがあっても親子同然だ……と美しくまとまらなかったのも、現実感が溢れていますね。


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posted by さじ at 20:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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