2006年10月10日

自衛隊中央病院の医師が論文のデータを改ざんしていた

自衛隊病院の医師、論文データ改ざん

 自衛隊中央病院(東京都世田谷区)に勤務する外科医の3等陸佐(38)が、米国の外科論文誌に投稿した乳がん治療に関する研究論文で、治療方法や症例数を改ざんしていたことが5日、防衛医大(埼玉県所沢市)の調査で明らかになった。防衛庁は今後、この医師の処分を検討する。

 防衛医大によると、3等陸佐は、同大研究科に在籍中の2005年5月に米国「Surgery」誌に投稿、論文は06年5月号に掲載された。本人を筆頭に7人で共著の形をとっていたが、他の6人にはほとんど無断で投稿していた

 また、論文の内容も、実際には放射線照射を行っていたにもかかわらず、他の治療だけで改善したかのように記述したり、紹介した12症例のうち、五つの症例データをねつ造したりするなどの不正があった。同大は、「論文通りなら画期的な内容と受け取られる可能性があり、危険だった」としている。

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 実績を出そうと焦ったんでしょうか?自身の名誉とは離れた距離に「研究」をおいておかないと、このように軽率な手段を選ぶこともありますからねぇ。医者とはそういう職なんです。実績が出ないのなら出ないでいいではないですか、というスタンスでいないと。医の倫理にも反する行いですからね。

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posted by さじ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学
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