雪印乳業は、二○○○年の集団食中毒事件で原因とされた毒素について、その有無を調べる製品の抜き取り検査を十月から廃止した。二〇○○年十月の検査開始から検出されたことがなく、製造工程の衛生管理の徹底で毒素の発生は防げると判断した。
検査対象としていたのは、黄色ブドウ球菌が増殖すると発生するエンテロトキシンと呼ばれる毒素。検査は全工場で毎日、製造された全種類の製品を対象に、各種類とも最低一点を抜き取って実施してきた。 これまで十万点以上を抜き取り検査したが、毒素が検出されたことはなかった。
また、製造過程で製品に黄色ブドウ球菌が混入した場合を想定した実験も行い、《1》製造過程で毒素が発生するほどに菌は増殖しない《2》菌が混入しても通常工程の加熱殺菌で死滅できる−ことなどを確認。衛生管理面での安全性は十分に確保できていると判断した。
同社商品安全保証室は「食中毒事件以降、徹底して衛生管理体制の見直しをやってきた。今後も再発防止に万全を期したい」と話している。
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個人的に、罪をおかしても反省してこれから2度としないようにする姿勢の人は好きだし、実際にそのために努力し続ける人はもっと好きだ。
雪印という会社は大きくなりすぎた。肥大化した会社は弊害を生み、食中毒事件を起こした。あの時の雪印は確かに最低な会社であったように思う。もう6年も前の話か。
しかしバターなどが最も美味しく感じられたのもまた、雪印ブランドなのである。いくら不祥事を起こしたとはいえやっぱり雪印だよねと思う方は多いのではないだろうか。さすがに牛乳部門は閉鎖になったが、新ブランド「メグミルク」は、牛乳大好きな私にはとても美味しく感じられた(同時期に発売された『おいしい牛乳』は確かに飲みやすいが、ただ水っぽいだけのようにも感じられる)
いい商品があるのに、扱っている人間が怠慢だと商品価値そのものを落とす結果になる。食品業界の人間にとって、それで良いのだろうか?再起をかける雪印乳業にはがんばってもらいたいが、「初心忘れるべからず」。
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