個人的にはタバコは吸わないのだが、それでも喫煙者は、ここ数年でかなり肩身がせまい思いをしているのではないかと感じる。駅構内、路上、オフィス・・・。コーヒーショップなどでは、以前は入り口付近に喫煙席がでーんとあって、端っこのほうにぽつーんと禁煙席があった気がするのだが、今では喫煙席がすみっこのほうに追いやられている。
さらに、若者、特に男性が急速にタバコを吸わなくなっているのだ。インターネットを使ったリサーチを行うディムスドライブの『タバコとマナーに関するアンケート』の調査によると、30代・40代・50代男性の喫煙率は40%〜43%であるのに対し、20代男性の喫煙率は25%。約15%も低くなっている。
「1日に吸うタバコの本数について、21本以上吸う人は40代・50代男性の喫煙者で40%前後いるのに対し、20代男性喫煙者はわずか20%にとどまっています。煙草をやめたいと思っている人も若い世代には多いようです。若者の間に健康志向が広まったといえるのではないでしょうか」(インターワイヤード株式会社 ディムスドライブ事務局 三浦さん)
30代以上の世代に比べて、今の20代はタバコの健康被害が社会問題になっている時代に育ったことが原因のひとつなのかもしれない。その原因なのかもしれない。また、流行・風俗に詳しいルポライターのIさん(32)は男性の喫煙者が減ったことに関してこう語ってくれた。
「乱暴な言い方をしてしまえば、喫煙行為が女性にモテなくなったからじゃないでしょうか。昔はドラマや映画の主人公がかっこよくタバコを吸っていたシーンが流れていて、喫煙行為にはどこかダンディなイメージがありました。今のドラマにはタバコをかっこよく吸う主人公なんていないですよ」(Iさん)
Iさんの説も一理あるかもしれない。ちなみに男性の喫煙率が大きく変化しているのに対し、女性の喫煙率は世代間であまり変わっていないのも面白い。
同調査では喫煙者の約半数の52%がタバコをやめたいと思っていることも明らかになった。今後も喫煙者は減少の一途をたどりそうだ。
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我が医学処としては、喫煙は健康上良いことがひとっつもないから止めたほうがいいと言及してきましたが、やはりこういった要因のほうが「やめるきっかけ」になると思うんですよね。ズバリ異性。世の紳士諸君、君たちの喫煙姿は本当にかっこわるいぞ。
思えば高校時代、久々に会った中学時代の友人が煙草を吸っていました。よくみると「金魚(煙を肺に入れず口に含んで吐き出す)」で、更に頻繁に唾を吐いておりました。何で吸ってるのか、なんて本人には聞けませんでしたよ。こっちのほうが恥ずかしくて。
喫煙率は、そのまま肺癌や肺気腫などの病気の割合と相関しているので非常に興味深い。それだけ害なんだということを証明しています。病気だけでなく、今回のように「異性にモテなくなる」という付加価値付き。それでもまだ吸いますか?
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