昭和大学横浜市北部病院の井上晴洋・助教授らは、早期発見が難しいとされる食道がんを直径1ミリの初期段階で見つけることができる手法を開発した。病巣部を拡大して見る内視鏡を使い、がんになると特徴的に表れる毛細血管の形状変化を観察、がんかどうか判別する。食道がんは進行してから見つかることが多いが、早期発見できれば治るケースが大幅に増える。
食道がんは食道の内面を覆う粘膜の表面にある上皮から発生する。上皮には先端部がループ状になった毛細血管がいくつもある。
井上助教授は食道がんの病変部を詳しく観察し、がんが発生すると同時に、毛細血管の形状が微妙に変化することを突き止めた。がんの進行度に応じて、血管が特徴ある形を示すことも分かった。
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1mmの癌も。こりゃ凄いですな。微細な特徴を掴んだ井上晴洋助教授は非常にGood Job。今後、食道癌の5年生存率だけかなり良くなりそうですね。ですが1mmの段階で検診を受ける人が果たしているのかという問題も。自己管理の出来ている人なら毎年するんでしょうけれども。
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