細胞内にある小器官「ミトコンドリア」の異常が男性不妊を引き起こすことを、筑波大大学院生命環境科学研究科の中田和人・助教授らが突き止めた。
ミトコンドリアに異常を持つマウスの実験で、精子の数や運動能力が減り、不妊症状を示すことを確認した。人間でも同様の仕組みがあるとみられ、男性不妊の治療に道を開く研究として注目される。この成果は、米科学アカデミー紀要電子版で2日発表される。
ミトコンドリアは細胞のなかでエネルギーを作り出す小器官で、細胞核とは別に遺伝情報を持っている。男性不妊でミトコンドリアの遺伝情報に変異がある例が報告されていたことから、研究チームは、この変異をマウスで再現してみた。その結果、変異マウスは重度の男性不妊になることがわかった。
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先天的なもの、ということでしょうかね。生まれつきミトコンドリアに異常がある人とか。
最近、精子数が減ったとか、機能している精子の割合が減ったとか言われていますが、アレはコレと関係あるのかもしれませんね。先天的にミトコンドリアが機能不全を起こしたものだけではなく、有害物質とかで遺伝子が傷つくという可能性も、なきにしもあらず
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