肺がん患者の約8割を占める「非小細胞肺がん」には、喫煙で発症しやすくなるタイプと喫煙とは無関係なタイプのあることが、愛知県がんセンターの調査で分かった。患者のがん細胞の遺伝的特徴と喫煙習慣の有無などの関係を分析した。喫煙は肺がんの危険性を高めるといわれているが、遺伝子の違いと喫煙との関係を初めて明らかにした。喫煙で発症しやすくなる人は多く、同センターは禁煙を訴えている。
調査したのは光冨徹哉胸部外科部長と松尾恵太郎主任研究員ら。非小細胞肺がんは増殖にかかわる遺伝子(EGFR、上皮成長因子受容体)に変異のあるタイプとないタイプがある。
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非小細胞肺がんとは、小細胞癌を除いたすべて、つまり腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌の3つの総称です。以前から「腺癌は喫煙とはあまり関係がなく、扁平上皮癌は喫煙と非常に強い関連がある」と言われていましたが、そういうことではないのでしょうか。
EGFRが出てくるということは、もしかして分子標的薬であるイレッサの薬効に関する話なのでしょうか。EGFRに変異のあるタイプの癌だとイレッサがあまり効かない、とか。イレッサは煙草を吸わない人に良く効きますが、それはもしかしてEGFRが変異してないから?
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