独系医療機器販売のシーメンス旭メディテック(東京・品川、ヨッヘン・ディック社長)は拍動する心臓をブレなく撮影でき、狭心症などを精度よく診断できる世界最先端の新型コンピューター断層撮影装置(CT)の販売を始めた。営業・サービス要員を拡充し、大学病院を中心に年内30台の販売を目指す。新型CTの技術力をアピールし、他の画像診断機器の拡販にもつなげる。
従来のCTは被験者の心拍数が毎分80を超えると心臓がブレてうまく撮影できなかった。新型CTでは同90以上でも撮影できる。エックス線を照射する「管球」と、体内を透過したエックス線をとらえる「検出器」を一対搭載から二対搭載に変え、従来の半分の回転時間で断層像を撮影できる。カメラのシャッター速度が2倍に向上するのと同じ効果が得られ、拍動する心臓をくっきり撮影できる仕組みだ。
エックス線の照射量やタイミングをきめ細かく調整し、被ばく量は従来機の半分に抑えた。価格は1台15億円。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
やー、医療機器の進歩って凄いなあ。ちょっと前まではCTすらなかったのに。どこまで細かくなるんだって感じですね。今の医学にはCTとMRIが欠かせない、それだけ強力な検査装置です。
関連
医学処 がん検診においてPET神話は崩壊する
医学処 リアルに動いている臓器の画像を販売