2012年01月15日

東日本大震災後の医療活動やカルテをデータ化する試み。

震災後のカルテ データ化…岩手

 東日本大震災後の医療活動を記録するため、岩手県は2012年度中に、災害時の診療情報をデータベース化する。避難所などで診療した医療救護チームが作成したカルテを基に、治療内容や投薬状況を入力。患者を引き継いだ医療機関や行政が閲覧できるようにする。被災3県では初の取り組み。

 入力されるデータは、患者の氏名、年齢といった基本情報のほか受診日、場所、症状、診断、投薬や注射の状況など。医療救護チームが活動した昨年3月中旬〜7月末のカルテ数万枚が対象になる。県は事務を県医師会に委託、春から入力作業を始めたい考えだ。

 データベースは、医療機関や市町村で閲覧可能。糖尿病や高血圧といった慢性疾患を持つ患者への投薬状況を確認する際などに役立つ。また津波の被災地で必要な装備や薬を把握し、今後の災害医療の充実に向けた資料とする。

 県医療推進課によると、震災発生から昨年7月までに全国の自治体や日本赤十字社、国立病院、大学などから派遣された約1000の医療救護チームが、県内で活動した。だが、その際に作られたカルテは、ほとんどが被災地の医療機関や市町村、保健所に預けられたままで、未整理の状態になっているという。



 今後全国で電子カルテ化が進めば、例えば遠隔地にいるときの緊急の場合などでも、情報提供しやすかったりするのでしょうね。それは例えば既往歴とか、アレルギーとか、飲んでいた薬とか、そういうもの全てが迅速に手に入るので、医療の質は上がるはずです。

 紙カルテならではの良さというのもあまりありませんしね。字が汚すぎて読めないわ、すぐに検索できないわ、そもそも紙カルテを取り寄せられなかったら情報が全く入らないわで。そのかわり個人情報保護を徹底する必要がありますが。
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posted by さじ at 22:42 | Comment(0) | NEWS
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