骨髄移植推進財団(日本骨髄バンク)はこのほど、骨髄提供者(ドナー)の検査手数料を値下げした。昨年度、骨髄移植件数が予想より多かったことで検査手数料収入が増え、財団の会計が黒字となったためで、移植を受ける患者の経済的負担が軽減される。
白血病などの患者は、同バンクの仲介で、白血球の型(HLA)が適合するドナーを見つけ、移植を受ける。ドナーの血液検査、検査手数料、傷害保険料などは、すべて患者側の負担となる。ドナー1人あたりの検査手数料は、従来の1万2000円から3000円値下げして9000円となった。
検査の途中で提供を断られるケースもあるので、一般的には複数のドナーの検査を並行して行う。例えばドナー候補4人を検査し、骨髄移植に至った時の平均的な患者負担金は、4人分の検査料値下げで、これまでより1万2000円安い25万9000円になる。患者側には、このほかに治療費がかかる。
同バンクは、骨髄移植を希望するほとんどの患者にドナーが見つかるとされる「ドナー登録30万人」を目指しているが、現在の登録者は約26万人。
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財政が黒字になったら値段そのものを下げるとは見上げた根性。本来こういう団体はこうあるべきですね。利権に群がるバカに見せたいニュースです。
しかし断られた時のことを考えて4人同時に検査するとは。安くなったとはいえ、26万は結構な金額ですね。ドナー提供者の日和がこんなところで露呈してしまっています。
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